本「廃墟に乞う」佐々木譲 (読んでおきたい一冊)


↑夕張市の一風景こちらのサイトから写真拝借しました。

佐々木譲はもちろん人気作家。すでに作品は50本以上。この作品で直木賞受賞と言っても「いまさら」と思う人も多いはず。自分の感想は「ページをめくる手が止まらなくなる、濃い短編集」と思った。この本は360ページほどの中に同じシリーズの短編が6本。このうちの1本が本のタイトルにもある「廃墟に乞う」になる。

廃墟とは北海道の夕張のこと。自分もそこには行った事があるが、表通りから1本入れば町そのものが廃墟というような所。それもそのはずで50年前には10万人以上居た町の人口も今は1万人程度。財政破綻もニュースになっているので、行ったこと無い人でも想像はできるはず。その夕張が舞台の1つになっている。

作者の佐々木譲は1950年北海道夕張市生まれ。人気作家がついに直木賞受賞した短編集、しかも生まれた夕張を廃墟と書く力強さ。読み始めたら止まらなくなるこの本は、ぜひ読んでおきたい。

【送料無料】廃墟に乞う

【送料無料】廃墟に乞う
価格:650円(税込、送料別)