映画『僕等がいた 後編』感想(原作とちがう結末?)

「愛される」より「愛する」方が幸せになれる。そう書いたのはヘルマン・ヘッセ。たしかにそうだろう。目の前に愛する人と自分を愛してくれる人が居たらほとんどの人は愛する人の方へ行くはず。ただ、愛する人は何年も行方不明、愛してくれる人は目の前の優しい人。そんな状況でも愛してくれる人を差し置いて、行方不明の人を愛しているという自分の気持ちを優先できるのだろうか。考えてみたけど、きっと自分にはできない。それは愛してくれる人の気持ちも大切にしたいから。みんながみんな愛する人のみを追いかけたらきっと多くの恋愛は成立しない。そんなことを思いながらこの映画を観た。

この映画、自分の感想は「映画館で集中して観れて良かった」というのが素直なところ。前編も後編も2時間を越えるけど、ぜんぜん長さを感じさせない。観始めると引き込まれいって2時間はあっという間。後編は前編ほど泣けないけど、ストーリーの続きが楽しくてテレビドラマとは違う「一気に観れる嬉しさ」を感じた。

そんな訳でこの映画は評判も良いし観客動員数も多くて大ヒット。しばらくぶりに見応えのある邦画を観たと思う。そんな今日この頃。