映画『幸せの教室』感想(シグナス180欲しくなる)

「挫折が人を成長させる」よく言われる名言だけど、この映画が言いたいことはズバリこれ。映画の出来としてはイマイチだし評判も良くないけど、言いたいことは伝わった。そんな映画だった。

この映画で出てきたスクーターはヤマハのシグナス180。アヒルのクチバシのようなデザインだからすぐにヤマハだとわかる。1982年から1986年に売られていたものだから、もう20年以上前のモデルになる。さらに映画に出てきたこれは汚れてたりウィンカーレンズが壊れてたりで決して綺麗なバイクではない。ただ、そんな状態でもスクーターとしては十分に良く走る。パワーもあるし二人乗りもできる、友達も作れるし、誰かを後ろに乗せて楽しむこともできる。
つまり何が言いたいのか。リストラされた中年オヤジとオーバーラップさせているんじゃないのか。そう感じたのは自分だけではないはず。

この映画の良いところは爽快感。ストーリーとしては、離婚・リストラ・家の競売など気が重くなるような内容。だけどポジティブ・シンキングと言うか、楽天主義と言うか、そういう前向きな姿勢が観ていて楽しい。この映画を観た後、自分もスクーターが欲しいと思った。古くて汚れて多少壊れてても、そんな事は気にせず気持ちよく爽快に走りたい。そんなことを思った今日この頃。