TPPはアメリカの陰謀(グローバル化=アメリカナイズ=アメリカの利益)


ここ数日、TPPに関する賛成意見・反対意見を読みふけっていた。簡単に結論を言うと、これ日本にとってメリットないと思う。TPP参加で儲かるのは経団連の方々と、その経団連からお金を貰っている議員。またしても一部の金持ちと経団連の御用聞き議員が自分の財布の為に日本を売る国賊ぶりにがっかり。そう思った人も多いはず。
日本のデメリットについては多くのサイトに書いてあるのでここでは割愛。1時間でもネットで「TPP デメリット」とかで読んでみればだいぶわかってくると思う。
ちなみに上の画像の国がTPP参加国。日本が入ればGDP比で日本とアメリカで90%を超えるわけで、つまりはアメリカと日本の自由貿易。TPPはさらに農産物だけでなく農産物加工業も医療や保険や金融関係にもアメリカ資本が入ってくるというもの。農産物もアメリカやオーストラリアから関税無しで入ってくるし、ルールもアメリカのものを適用。労働力は安い労働力がアジアから入ってくる。考えただけで恐ろしい。
自分達のような消費者にとって、物は安くなるかもしれない。しかし収入も仕事も無くなる。そういうことではないだろうか。
リーマンショックを含めて、これまでグローバル化という名目で日本にどれほどのメリットはあっただろうか。ほとんどがアメリカナイズでアメリカ主導=アメリカの利益優先ということになったのではないだろうか。
しかし今回のTPPは日本の立場を考えればムゲに断れない。何と言っても日本がのび太ならアメリカはジャイアン。なので日本はアメリカにカナダとメキシコを誘ってみるように提案してみてはどうだろうか。カナダとメキシコが入ったらその後で考えるよ、と言う。ここは日本が何も知らないふりをするボケが有効なのではないだろうか。
ちなみにカナダとメキシコはこのTPPにはすでに反対をしている。それはそうだ。すでにカナダ・メキシコはアメリカとの北米自由貿易協定(NAFTA)によって農業も工業もアメリカなどの多国籍企業が参入し、ひどい目にあっている。この上NAFTAよりさらにアメリカ主導のTPPになんか入るわけがない。つまり、すでにスネ夫としずかちゃんはジャイアンから距離を置いているわけで、ジャイアンの次の狙いはのび太。のび太はお金もあるし気が弱いから、今度はスネ夫よりもっとふんだくってやろうというところ。
思えばアメリカが黒人奴隷を解放してからまだ150年経っていない。それ以前は黒人は人と扱われなかっただけでなく、人とも思われていなかった。黒人が投票権を持ってからまだ50年たっていない。さらに海外の植民地からはつい最近まで搾取を続けていた。そうして多くのアメリカ人(ヨーロッパ人)は裕福な暮らしを続けてきたが、近年はそうも行かなくなってきた。多くのアメリカ人は、伝統的に個人の仕事量以上の裕福な生活を当然のように思っている人が多い気がする。それを美徳と思っているができない。なので経済的に支配したい、自分が手を汚さなくても人や物を動かすだけで裕福な生活がしたい。そう思う気持ちが大きすぎるのではないだろうか。すでに21世紀は他国や他民族から搾取する時代ではないのだから、全ての人は身の丈に合った生活を目指せば良いのではないだろうか。アメリカも日本も「自らは何の生産活動もしていない人」が多い、そんな人の声が大きすぎるのではないだろうか。そんな事を思った今日このごろ。