映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」の感想

さっそく2Dで観てきた。感想は「学芸会のように楽しめたけど感動は無い」といったところ。簡単に言うと、子供向け冒険活劇。軽いノリで最後は必ず主人公が勝つというヒーローもののストーリー。映像はというと激しいアクションと美しい風景と画面でやはり出来すぎな感じ。ある意味、安心して楽しめる娯楽映画としては優秀かもしれない。

すごく簡単に物語を整理すると、時代は17世紀ルイ13世のフランス王国でアン王女を迎えたころ。登場人物も実際にあった話しで主人公のダルタニャンも実在した。このダルタニャンの「覚え書」を元として「三銃士」という物語を創作。今回の映画はこの「三銃士」からさらに脚色演出してつくられたもの。だから観ながら頭の中で整理していた。例えばルイ13世が洋服の色を気にしていたのは史実、ダルタニャンや三銃士の物語は小説の創作物、飛行船はこの映画での創作物となる。つまり日本で言うと水戸黄門が映画化で飛行船に乗るような感じだろうか。

ちなみに銃士というのは銃を持った歩兵で、騎士は馬に乗った兵士。この頃すでに銃や火気の発達で騎士の時代も終わっている。この物語では銃士と言う割にはあまり銃は使わず、サーベルの戦いが多い。決まり文句のAll for one, One for allもサーベルを重ねて叫んでいる。日本で言えば幕末時代にちょんまげと武士道を守るノスタルジー。そんな映画もあったような、そんな今日この頃。

↑中世ヨーロッパの映画だったら、個人的には映画「ジャンヌ・ダルク(1999)」の方が好き。