映画「木漏れ日の家で」の感想

観てきた。この映画観た映画館は自分一人きりで貸切り状態だった。さすがにポーランド映画・モノクロ・字幕とあれば観る人が少ないのはわかる。しかし観た感想は意外と良かった。ただかなりのんびりしっとりした映画なので若い人や派手な映画が好きな人には向かない。すごくゆっくりした気分で寝ないで観る映画。そんな風に思った。

この映画のほとんどは古い一軒家に住む独居老人アニェラの生活シーン。ここで、このアニェラが何を思いどんな生活をしているのかをじっくり映し出している。老い・孤独・死・思い出・家族など、この映画では多くのことをじっくり考えさせられる。あまりにじっくりだから観ていて退屈になるのは仕方がないところ。しかしたまにはめまぐるしいほど多くのシーンを詰め込んだ最近の映画を忘れて、こういうスローな映画も良いかと思う。

この映画を観ていて思ったのは、自分も死なない限りいつか必ず歳をとるということ。その時にこの映画のアニェラのように美しい思い出を思い出したりするのだろうか。思い出すとしたらどんなシーンだろう。もしかしたら、これからでも美しい思い出を作れるだろうか。そんなことをぼんやり思った今日この頃。