映画『ヤング≒アダルト』感想(共感できる楽しさ)

自分には後悔している過去がある。それも1つや2つではない。忘れたと思っていても夢にまで出てきて、また自分を悲しませる。おそらく30代40代の人のほとんどが思い出せば後悔するような過去を持っているはず。むしろそれが自然だと思う。

この映画の主人公も過去を後悔している。ただ、それを『やり直せる』と前向きなのはとても素晴らしい。残念なのは他の人や周りの環境がそれを許してはくれないこと。いつまでも大人になれず過去にすがる人、周りからそう思われてもしかたがない。

後悔のある過去を引きずらずに、どう生きるか。この映画はすごく考えさせられる。『あの人とやり直したい』多くの人が一度は考えたことがある題材。それにはとても共感できる。この映画ではそれをまっすぐに実行してしまう。心の中で思っている事を言ってしまう、実際に行ってしまう。多くの人が実行したくてもできないような願望、それを実行する爽快感がこの映画にはある。

評判はイマイチだけど自分には楽しかった。主役のシャーリーズ・セロンも『あぁ、昔はモテたんだろうな』と素直に思える自然さ。30代40代の人にぜひ観て欲しい、そんなことを思った今日このごろ。