映画『バトルシップ/Battleship』感想(史上最大のおバカ映画)

さっそく観てきた。感想は史上最大のおバカ映画。この映画、制作費に2億5000万ドルもかけたのに矛盾だらけ。というより矛盾のかたまり。SFだから突っ込みどころが多いとかそういう問題じゃなくて、よくこれで誰も指摘しないもんだと思うような矛盾点ばかり。映画が始まって10分も経たないうちに主人公がコンビニに泥棒に入って警官に捕まるけどなぜかすぐに釈放。このへんで、あれ?この映画はB級?って思い始めるんだけど、さらにすぐに海軍に入ったり海軍提督と話しができたりありえないことの連続。宇宙人も強いんだか弱いんだかさっぱり。映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が海兵隊バンザイなおバカ映画なのに対して、これは海軍バンザイのおバカ映画。エンドロール後におまけ映像あるけど、これも観る必要ない。単に次を作りたいよっていう前フリ。

ちなみにこの映画で出てくる『戦艦ミズーリ』。太平洋戦争が終わった時の降伏調印式をこの戦艦の上でやったのは有名なところ。この戦艦には太平洋戦争中に特攻機が体当たりしてるだけではなく、この戦艦は日本本土へ艦砲射撃していて、多くの民間人が犠牲になっている、そういう戦艦。強いアメリカの象徴だった戦艦がこの映画でも大活躍。アメリカ万歳な人には爽快かもしれないけど、話しが出来すぎていて観ていてちょっとしらける。

そんな訳で『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が楽しめたという人には薦められるけど、SF好きにも戦争映画好きにも薦められない。そんな映画。

↑誰もが認める名作『Uボート』これよかったなぁ。最近のCG満載でアメリカ万歳なおバカ映画はもう飽きたから、こういう男くささがムンムンするような映画またないかな。なんて思ってる今日このごろ。