足利で「いっちょう」が開店するそうだけど


足利の東砂原後町に居酒屋チェーンの「いっちょう」が5月15日に開店するとのこと。近所なので散歩がてら写真を撮ってきた。ちなみに場所は下の地図↓の青いピンのところ。地元の人にはファミリーブックの後と言えばすぐわかると思う。

より大きな地図で 足利 いっちょうと満腹亭銭屋 を表示

ちなみに地図上でもう一箇所マークしたのは赤いピンで満腹亭銭屋という居酒屋。店の外観はこんな感じ↓

で、何が言いたいのか?というと。あくまでも自分の勝手な予想だけど、この「いっちょう」は流行らないと思う。もしかすると1年から数年で閉店になるんじゃないかな。
まず、足利の特に旧市街地部分には20年以上前から居酒屋チェーン店はいくつも出店されてきたけど、ことごとく閉店している。むらさきとかつぼ八とかあと何だっけかな。駅や商店街に近い街中でしかも20年くらい前の景気の良い時でもそれなのに、最近の不景気プラス今度は住宅地に居酒屋チェーンってやっぱりつらいんじゃないかと。
次に近くにある満腹亭銭屋。ここは流行ってる。いつもお客はけっこういる。開店当初は空いていたのに除々に人が多く来るようになって、今ではかなりのにぎわい。自分も何度となく行ったが、なかなか居心地が良い。マスターは古くから飲み屋経営のプロで客扱いとか店の雰囲気作りとか料理もさすがプロって感じ。隣のラーメン屋もおいしくて味噌ラーメンなんかおすすめ。しかもこの満腹亭銭屋から出前で注文できる。歌いたくなったら裏の「スナックまどか」も居心地が良い。いわゆるおばさんスナックだけど安くて田舎風なので居心地は悪くない。この3店舗のバランスといい地元密着型の心地よさに対して今回の「いっちょう」はやっぱり地元民からみると「いっちょう」の負けかなと思う。
自分が思うにほとんどの人は居酒屋チェーンには飽きてるんじゃないかと思う。たしかにチェーン店だと料理に外れが無いとか手軽な料金とかそういう魅力もあるけど、お客さんとしては「無難」はあまり求めていないと思う。お酒はやはり「雰囲気」で飲むもので、ただ安心して飲むのなら自宅で飲む。その「雰囲気」ってのは何度か行ってるうちに店の人に顔を覚えてもらうとか、ここのマスター愛想が良いよなとか、今日のお通しはやたら美味しいから注文したいとか、客同士で顔見知りになったりとか、今日のお勧めが店の中に手書きで書いてあったり、作ってある料理がカウンターの中にあったり、そういういろんな「雰囲気」の中で飲むのがみんな好きなんじゃないかな。居酒屋チェーンに行くとだいたい店員の一人が大きな声で「いらっしゃいませー」というと他の店員も負けじと大きな声で「いらっしゃいませー」とどなるほどの大きな声で迎える。こういう作られた元気の良さだと「しらけて」しまうのは自分だけだろうか。マニュアルに沿った丁寧で間違いのない接客より、普段通りの近所のおじさんのように、店に入ると「いらっしゃい、仕事終わった?おつかれさん」と気さくに話しかけてくるマスターの戦略には思わず負けてしまう。そんな風に思ってるのは自分だけじゃないはず。なので、今回「いっちょう」できるけど、近くの満腹亭銭屋はぜんぜん負けてなくて、あらためてその良さを認識できたかなと思う。ま、いっちょうもとりあえず近くだから行ってみるけど・・・