映画「キャプテン・アメリカ」の感想


とにかく「アメリカ万歳」な、おバカ映画。というのは、もともと1940年代のアメリカでプロバカンダ用として作られたコミックの映画化ということで、たしかに『その頃のアメリカの少年が読むコミックとしては面白い』かもしれない。しかし今これを実写化して、面白いと思うのは、その頃にこのコミックを読んだ少年(今はきっとおじさん)とあとは誰だろうか。さすがに元はコミックなので映像化するとかなり無理というか違和感があると思う。上の画像もそうだけど、この格好で第二次大戦中にアメリカ軍として戦いました。というのはだいぶ理解に苦しむ。もちろんフィクションだから多少の創造物やアクションは当たり前だが、それにしてもこの星条旗柄のアメリカンヒーローが悪者をバッタバタとやっつけていくのは、かなり心がアメリカンな少年でないと楽しめないと思う。
あまり悪評ばかり書くと文章としてバランス悪いので、この映画の楽しい部分も書こうと思う。


まず出てきたのは垂直上昇機。実際にナチスが対戦中に設計していたフォッケウルフ トリープフリューゲルらしきものがこの映画に出てきたのはきっと兵器マニアにはたまらない。


上の写真もナチスが開発試作までした全翼機で、この技術を元にステルス戦闘機が作られたのは有名は話しだけど、この映画ではもっと大きな全翼機を飛ばす映像があるので、これも楽しいところ。


上の写真もナチスの試作型重戦車マウス。もしかして見間違えかもしれないけど、この映画に一瞬だけ出てきたのはこの戦車かな?と思った。こういうのも楽しいところ。


トミー・リー・ジョーンズを見ると、どうしても缶コーヒーを思い出してしまうのも楽しいところ。


最後に、このアメリカンコミックのストーリーだったら、同じナチスの秘密兵器がらみというところで、
落合信彦の
『20世紀最後の真実』という本のが面白いと思う。この本はだいぶ昔に読んだが、これは面白くてほぼ一気読みだった記憶がある。楽天などの古本で¥200程度なので、興味がある人はぜひ読んでみると楽しいと思う。そんなことを思い出した今日このごろ。